スカイ×ブルー
猛スピードで階段を駆け上がる音が閉めようとした扉の先から響いた。
振り向いた瞬間、
「「ぎゃーー!!!!」」
髪を斜めに流した男の子とお互い目を見開き驚愕した。
「お前らうるせぇ」
輝の一言に、2人して叫んだままの口を両手で抑えた。
「蝶愛ちゃん、こいつは俺の傘下の祐也(ユウヤ)だよ。 それでどうした?」
傘下なんてあるのか。
チームによって構成は違うんだね。
目を見開いて大きく開けていた口を抑えていた祐也は、葵に言われハッとして手を下ろした。
「蝶愛さんですよね!?」
葵に向けられていた目がいつの間にかあたしを凝視していた。
「そう、です!」
ペースにのせられた。
なになになに!?
初対面でなに!?
あたし何かしちゃった!?
凝視されながらも頭の中をフル回転させたが全く分からない。
元族だってバレた・・・?