いじわるハルくん。
冷たいハルくん。
何日か経ったある日の放課後、いつものようにハルくんに会いに図書室へ。
「ハールくんっ!!」
「智恵、今日は送ってあげられないから先に帰って下さい。」
「えー!!!」
やだやだやだやだ。
一緒に帰りたいのに。
そんなあたしの思いを裏切るようにハルくんは
「絶対明るい内に帰ってくださいね。」
黒オーラ全開の笑顔にそれとなく声が低いハルくん。
過保護みたいだけどハルくんならそれも全部愛に感じちゃうっ!!
大人しく帰っておこう。
「わかった。また明日ね!」
「はい、また明日。」
ハルくんの言葉を聞いて
あたしは図書室を出た。