命が尽きるその日まで

side涼



「〜ってことだったんだよ。女って怖ぇな‥。」

帰宅途中、幼馴染で隣の家の村上 莉奈（むらかみ りな）に愚痴っていた。

「えー、可哀想だよその子。いや、まじ涼は女心わかってない〜。」

莉奈は俺を批判しつつ、俺の顔を見て笑う。
俺は莉奈と帰っている時が一番落ち着く。（龍と話してる時もだけど‥）
莉奈は他の女とは違くて腹黒くない。優しいんだ。クラスでも中心的だし弱みを見せないし、結構モテる。でも莉奈には彼氏がいない。告白を全部断ってるみたいだ。

「はーーー？俺の気持ちも考えろよ笑。何言っても付き合えって返ってくるんだぞ？笑」

「やだ〜。女の子が優先♥️」

そんな会話をしながら莉奈の家の前までついた。

「じゃあね。ばいばい。」

「おぅ。」

そう言って別れようとした時、喉の奥に違和感を感じた。
そして、俺は大量の血を吐き出し、意識を失った。