命が尽きるその日まで
side 莉奈



涼は鈍感であたしの気持ちなんか気づいてくれない‥
今日も、告白された話を聞かされたし‥。
そんな涼に、ちょっとイライラしながら涼と別れるとあたしの後ろで何かが倒れる音がした。





涼が血まみれになって倒れていた。




‥‥‥‥‥嘘でしょ


あたしはすぐに救急車を呼んだ。







涼、涼、涼‥
救急隊の人が涼の体の上に乗って心臓マッサージやらなんやらやってる








「涼ぉ、涼ぉ、涼ぉ、死なないでよね。



あたしは救急車の中で小さな声で何回も何十回も涼に訴えかけた。
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