可愛いキミの美味しい召し上がり方
……なんだ?なんだ?
玲央くんってば、なんでこんなにムキになるの?
って言うか、明らかにいつもと違うよね?
もしかして…
“好きな子”の話題はタブーだったのかな?
そうだよね…
玲央くんだもんね。
女の子からしたら“恋愛対象”って言うより、“親友対象”だろうし。
“好きな子”と仲良くなりすぎちゃって、その子の恋の応援とかしちゃいそうだもんなぁ。
……って、失礼か。
でもきっと、触れちゃいけないことなんだよね。うん。
ここは謝って、話題を変えよう…
「ごめんね、玲央くん。私…」
そっぽを向いたままの玲央くんの顔を再び覗き込む…と。
「…っ!」
うっわぁ…
何コレ?何コレ??
どうしよう?
「………。」
私を睨むうるうるの瞳。
涙をこらえるかのようにぎゅっと結んだせいで赤みを増した唇。
か…可愛いすぎるでしょ?
やだ…。私ってば、実は“S”ってやつ?変態の気がある?
認めたくないけど…
なんかこう、ゾクゾクと…そしてムラムラ?と。
変な気持ちになって…
「ねぇ、玲央くん?
キス、してみてもいい?」