可愛いキミの美味しい召し上がり方
可愛すぎる男の子
「あ、マコちゃん。いらっしゃい。」
とある日曜日。
これと言った予定はなし。かと言って、家にいてもつまらない。
でも、この寒い中わざわざ出かける気にもならない。
そんな、暇を持て余した私がやって来たのは…
「さ。どうぞ、上がって?」
徒歩5秒のお隣さん。
幼なじみの玲央(レオ)くんのお家、だ。
「そろそろ来る頃かな、って思ってたんだ。」
にっこり笑って、私を出迎える玲央くん。
さすが。長いつき合いだけある。わかってるねぇ。
「ちょうどケーキも焼けたとこなんだよ。マコちゃんの好きなやつ。」
言われてみれば、さっきから甘い香りが…って、
これは、玲央くんお手製のパウンドケーキだ!
フルーツとナッツたっぷりでめちゃくちゃ美味しいんだよね。
来てよかったぁ。
「お邪魔しまーす」
靴を脱いでスリッパに履き替えて。
私はいつものように、玲央くん宅に上がり込んだ。