Smile~小さな幸せ~
放課後。
奈恋は部活が終わり、 急いで階段を掛け下りた。
焦りすぎたせいか、 足を滑らせて階段を踏み外した。
「わっ!」
ゴロゴロ落ちていく。
痛い。熱い。 意識が遠くなったその時。 ふわっといい香りに包まれた。 前に見えるのは、白いワイシャツ。
あれ…確か… 女子はピンクのワイシャツだもんなぁ… って、え!?
驚いて顔を上げてみると、、、
「え!?恭介っ!?」
そう、それは窓からみた あのあどけない笑顔。
恭介だった。
「大丈夫かあ?すげえ顔!」
恭介は一生懸命笑いをこらえている。