由来と山岸君
出会い

いつも明るいっていうかうるさい性格

名前は、鈴原由来『すずはらゆら』



友達も紹介しとこうかな♪

私の親友、静かめで長い髪の

北原琴乃『きたはらことの』






夏休みが過ぎてもぅ、学校か…。


はぁー気が重たいなぁぁ


受験生だから、宿題だってぇ


勉強だってしなきゃいけないし…。


でも、やっと琴乃と会えたぁぁ♪


琴乃は金持ちだから旅行ばっかり


それに比べて私は…。。


旅行なんて、行ったことないーしぃ


11月にある修学旅行が楽しみな


び…貧乏です。。。


『着席ー』

先生がそぉいうと


騒いで遊んでいた人たちも席についた。


『今日は、委員会を決めるぞー』


『えぇー。めんどくさいー』


生徒は次々と答えた。


『先生、班替えまだですよね』


学級委員が問いかけた


『おー!そーだそーだ!席替えしよー』


先生は困った顔をした


『うーん…。ぢゃぁ今から、班替えをします。先生が考えて言うぞー?』


『いい班にしてーよーー』

クラスで1番騒がしい女の子が言った。



5分後……


『それでは、班を発表します』


ゾワゾワ。。一気に教室がざわつき始めた

1班…。2班と名前が呼ばれていく。

『えー。ブーブー』


皆から先生へのブーイングが起こった

『次は5班言うぞー。

北原琴乃ー。
鈴原由来ー。』

や…ヤッター。小さくガッツポーズをした

『琴乃ー!一緒ぢゃんー』


『本当だねー!良かったね』



『それでは、男子を言います。

この班は、女子2人男子4人の班に

なりました。メンバーは、

山岸 優(やまぎし ゆう)

黒江颯真(くろえ そうま)

谷沢進(たにざわ しん)

川崎拓海(かわさき たくみ)』


男子は全然悪くないやっ!

むしろ、ちょーいい班かも。


私は胸が高なった。


親友の琴乃とも一緒だし



これからの、2学期わくわくするなぁ。


『それでは、机を動かしてください』


『はーい』


一斉に机を動かし始めた。


えっと、ここかな…。


あっ、前が琴乃かー!


『琴乃ー。前後だったら

たくさん話せるぢゃんかー!』




『だよねー。私もすごく嬉しいな』


琴乃も嬉しそうに微笑んだ。


『でも、授業はちゃんと聞かなきゃね』


ホント、真面目なんだから。


『はーーーい』



あっ、そーいえば えっと、私の横…。


黒江君かー。


琴乃の横が、谷沢君


そして、私の後ろが川崎君


その横が、山岸君。



『皆これから、よろしくっー』

由来は元気良く言った。


『こちらこそーよろしくー』


さすが、谷沢君。


ノリがいいねー!


『まぁ、よろ』

川崎君も答えた。


え…。えっと そこの、


颯真君は、読書してるのかな?


相変わらず、本好きだなぁ。


でも、反応くらいしてくれてもー。


まぁいいか。えっと、山岸君は…


えーっと、居ないんですけど…笑


また、学校さぼっちゃってる。






『たっだいまー』


『おかえりー由来いいことでもあった?』


私は大きく うなずいて笑った


『だってさー、琴乃と同じ班になったんだよーー』


『そっか、良かったね。それより母さん

話さないといけないことがあるから荷物置

いたらリビングにきてね。』


『りょーかいであります!』


私は部屋にかばんを置いてリビングに

行った。

『あっ。ねーちゃんおかえり!』

私の弟、裕太が居た。

『ただいまーあっ、今日の晩ごはんは

ハンバーグぢゃん!やったー』


私は、飲み物だけついで座った。


いつもなら、まだ帰ってないのに


今日は、お父さんが早く帰っていた。



『ちょっと、話したいことがあってな』


『とりあいず、いただきます』


『ちょっと、待って。父さんから大事な話があるっていったでしょー』


『あっ、そーだったけな、なんの話ー?』


『ちゃんと、聞いてくれ。悪いが仕事の関係で海外に行くことになったんだ』


悲しそうに父は言った。


『へー!すごいぢゃん。いつからー?』




『明後日からなんだが……すまん。急なことは分かってる。でも、社長から言われて、断れなかったんだ。』


え…。明後日?


『何日間、向こうにいるのー?
1週間くらいー?』


こんなこと、急に改まって言うことぢゃな
ないのにねー


いつものことなのに、意味が分かんないし



『かーさんには、話したんだが家も向こうで住むことになった。仕事場が変わるんだ。分かってくれるよな?』


私は、ポカーンとした


『転勤ってこと?』


お父さんは、下を向いてうなずいた




『すまないと思ってる。でも、お前は受験 生だし学校もあるし残ってもいいんだぞ』


いやいやいや、何言ってるんだ


この人。


『嘘だよね?冗談でもそんなこと言っちゃだめだよ?』


私は苦笑いで、父の顔を見た



『だから、すまないって…。』


父の顔は、笑っていなかった


『何で?何で?どーしてそーなるの?
そんなの断ればいいぢゃん。家族と仕事どっちが優先なの?』


ホント、おかしんぢゃないの。


転勤とか、信じられないし。


私たちのことは、どうでもいいんだ。


だから、そんなこと言えるんだよ


『家族に、決まってるぢゃないの』


母が、怒ったように言った。


『父さんだって、申し訳ないって思ってる。それくらい、分かってるんでしょ?』


『だって…………』


『もぅ、やめてー。姉ちゃんが泣いちゃうよー』


泣きながら裕太が母さんと父さんの


肩を揺らした


『由来、明日の夜また、話そう。その時気持ちを伝えてほしい。』



『分かった』


私は、晩ごはんを食べる気分にもならず

自分の部屋に戻った。


どうしたらいいの…。


私、どうすればいいの…?


友達と離れちゃうの?


そんなの絶対やだよ………


涙が止まらなくなった。


こんなの、急過ぎて


訳が分かんないよ…。


そぉ考えているうちに、疲れたのか


そのまま寝た






次の日の朝ー……。。

『由来、おはよう』


いつも通りの朝。父は仕事に出かけていた


『いってきます』


私は、朝ごはんも抜いて家をでた。


『由来、おはよ』


こ…琴乃。。

琴乃の姿を見たら泣けてきた。


琴乃と入れるのも今日で終わりかも

しれないんだよね…。


『ちょっと、どうしたの?なんで泣いてる
の?大丈夫?話聞くからさ言ってよ?』




やっぱもぉ無理…。





『実はね…。』

私は全てを説明した。


『嘘でしょ……?』


『ごめん…』


『由来と離れたくないよ…。まだ、行くとは決めてないんでしょ?』


『ううん………』

それから、1言も話さず学校へ行った


キーンコーンカーンコーン………



私は、教室に入って皆と会う勇気がなく

サボることにした。


屋上に行くの初めてだなぁ。


琴乃、心配してるよね………


ごめんね琴乃………。


屋上に座って空を眺めた


ガチャ。


『よぉ、お前なにしてんだ?ここで。』


振り返ると、同じ班の山岸君だった。


『あはははは。別にー』


山岸君は、うつむいてる私を覗きこんだ。


『お前、泣いてるのか?』


山岸君は、シワを寄せた


『べ…別に泣いてなんかないもん』


涙を拭いて前を見た。

どうせ、笑ってるんでしょ?


泣いてる所なんて、男の子に見られたの


初めてだよ…。ホント、最悪、、


『んでさ、大丈夫か?お前』


山岸君は、心配そうに聞いた。


『大丈夫なわけない…。』

そー言うと、涙が止まらなくなって

どんどん溢れてきた。


『俺でいいなら、言ってくれ』


私にとって、この選択は1人ぢゃ


決めれない…。けど、全然話したことのない


人に話してもいいのかな…、

でも、1人ぢゃ…。


『あのね、私 親の転勤で明日から海外行く か悩んでるの。家族は皆行くみたいだけど…。家族と離れるなんて考えられない。でも、友達と離れることも嫌なの…。向こうで住んだらもぅ、こっちには戻れないみたいだし…。私どうしたら………』


自分の全ての気持ちを伝えた。


うぅ…。やっぱり涙が溢れた

『そっかぁ。俺、実は親と一緒に住んで
なくて1人なんだ。でも、今は楽しく暮らしてる』

そうだったんだ。。


『家族と離れるのは寂しいと思う。
でも、向こうから日本に帰れないんなら
お前が会いに行けばいいんぢゃないか?』

…。。そそうだけど…


でも、私の気持ちも知らないくせに


軽々しく言わないで


『そうだけど…。1人なんて寂しいぢゃん
貴方に私の何がわかるの。ばか』


そっぽを向いた




『お前が、寂しい気持ち分かる。心から分かる。だからさ、軽々しくなんかぢゃない。』


『ぢゃぁ、何が分かるの…?』

止まらなかった涙が止まった。


『んま、お前が居なかったらクラスの
やつ寂しがるぜ?だから、こっちで頑張れよ』

気持ちが楽になった。


今まで、関わりのなかった山岸君。


でも、なぜだか力強く聞こえた。


『そうだね…。そうするよ!私頑張る!』

笑って答えた。

これでいんだよね?

うん。これでいいんだ…。

『おう』


そぅして、私たちの関係が始まったんだ

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