Cats*Girl
「克也なにやってんの?」


そこには登坂とまったく同じ顔のやつが立ってた。


「…克也…。
その子泣いてるから、やめろ。」


私はハッとして顔に手を当てた。


涙?


何度拭っても止まらない。


「…ゴメン。
…敦也あとよろしく。」


そう言って登坂は部屋をでていった。


「えっと…「たか…ヒクッ…なし…莉々菜…っ。」


「莉々菜ちゃん、俺高校2年の登坂敦也アツヤ。克也がゴメンな。」


そう言って敦也先輩は私が泣き止むまで抱き締めてくれた。


兄弟なのに、ずいぶん性格が違うんだな。


…敦也先輩は優しいんだな…。










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