Cats*Girl
そう思った私はどうやら安心して寝てしまったらしい…。


起きると目の前には天井が広がっていて私の荷物は誰かによって綺麗に整理整頓されていた。


コンコン


「莉々菜ちゃん、起きた?」


ふいにドアの向こう側から優しい低い声がした。


敦也先輩だ。


「はい。」


そういうと敦也先輩はドアを開け、私の部屋に入ってきた。


「敦也先輩、すみません…。」


「大丈夫!
ていうか敬語やめて?
あと敦也って呼んでよ!
一個しか年変わんないし!」


ニコニコと人懐っこい笑顔で言われたら…。


「…うん。
敦也くん。」


断れん!!


「あ、今日母さんがみんなで外食するって言うから。」


みんなで?


それはつまりヤツもくるんだよな?


私は丁重にお断りした。


「…莉々菜ちゃん体調悪い?
あ、克也か…。
じゃあ、二人でご飯食べようか。」


「でも…。「俺は大丈夫だから!
ね?」


そう言われ、私は渋々了解した。










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