Cats*Girl
「…敦也くん。
できたよ!」


ニコニコ笑って動揺を隠す私。


だって冷静に考えて私が登坂を好きなわけないじゃん!


「…あ、克也呼んでくるよ。」


敦也くんはサッと立ち上がり二階へ歩いて行った。


忘れてたけどさ、なんであのときの敦也くん、ものすごく冷たかったんだ?


私と話すときあんなじゃなかったし…。


登坂のことが嫌いとか!?


なんだ!敦也くん同志じゃん!


なんて思っていた。


そのとき


バタン!!


何かが倒れる音がした。


まったくあの二人はなにをやってるんだ…。


ご飯が冷める!


そう思って登坂の部屋に向かった。


「克也と俺は………じゃねぇ!!」


敦也くんの声がしてノックなんかせずにドアを思いっきり開けた。


そこには敦也くんが登坂に馬乗りになっていた。


登坂のほっぺは真っ赤に腫れていた。


そこでなにかが私の中で切れた。


別に登坂が怪我してたとかじゃない。









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