会えないとき
DVDを見終えた優花と赤坂はなにをするかをお互い考えていた
「なにしよっか」
優花は少し小さい声でそう聞くと
「なにかしたいことある?」
と逆に返されてしまった
「んー、じゃあ亮がしたいことしたい!」
「じゃあ、家出てどっか行こっか?」
「それいいね!行こう!」
優花は待っててと赤坂に告げると
準備をはじめる
「プリクラ撮ろうよ!」
赤坂は思いついたようにつぶやく
「うん!いいよ」
優花は自分のバッグに物を入れながら赤坂にそう返した
しばらくして優花の準備が終わった
「準備できたよー」
「じゃあ行こっか」
2人はそう会話を交わすと千葉家をあとにした
外に出ると少し日が沈み始めていた
少し赤く染まった空を見て赤坂が
「落ち着くよね、こういう空」
と途端に言い出した
「うちも好きだよ、写メ撮っておこっと」
優花はそう言って鞄からスマホを取り出す
ピントを合わせてシャッターボタンを押した
カシャっと言う音とともに優花のスマホに
その画像が保存された
「待ち受けにしようかなー!」
優花は嬉しそうにそうつぶやいた
「俺も撮っておくかな」
と赤坂は微笑みながらポケットからスマホを取り出し、優花同様に写真を撮り、保存した
「2人でこの待ち受けにしない?」
赤坂は撮った写真を優花に見せ、そう言った
「うん!いいよ!」
そして2人は同じ写真を待ち受けに設定した