どうしても、伝えなきゃいけない事があるんだ。
「…。」
最後の方、モエカはすごく言いづらそうにしてた。
あの日、何があったのか。
窓の方を見れば、あの日のように雪が積もってる。
「ありがと、モエカ。」
「でも、でもミイはすごいんだよ!
先生からはもう眼を覚まさないかもって言われてたのに
ちゃんとこうして笑ってるんだから!」
「うん。大丈夫、ちゃんと分ってるよ。」
今にも泣きそうなモエカに私はほほ笑むことしかできない。