どうしても、伝えなきゃいけない事があるんだ。
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―――…


う、うう。


ゆっくりと目を開ける。

視界には薄汚れた白い壁が見える。


つん、と独特の匂いがする。



ここは…、病院…?


でも周りに人は見えない。


個室とかかな…?


コンコン。


「入るね。」


よそよそしい小さな声が聞こえたかと思うと、
ゴロゴロとドアを引く音が聞こえた。


ゆっくりと入ってくる音が聞こえる。


私の目の前に立ったその子は…、


「ミイ、よかった、心配したんだよ!」


と、言うが早いか、ハグされた。


ぎゅぅっと力を込められているのがわかる。


結局、顔を確認できてないが、声でわかった。


「あれ…? 桃花?」



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