明日への扉


マネージャーではなかった。
さっきの遠くから見た印象と違った。
今にも噛みつかんばかりに相手を見る視線、
決して背は大きくないが、長身プレーヤーと互角に戦えるようなジャンプ力とボディーバランス、
なにより驚いたのは、
低い姿勢から始まる素早いドライブだった。
俺は開いた口がふさがらなかった。
素直に上手いと思った。
髪を下ろしている時の姿とのあまりのギャップに驚きを隠せずにいた。


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