流れ星を抱きしめる
「はぁ~…学校行く時間だ…」
目覚まし時計を見るといつも学校に行く時間…。
私は夢のせいか…切ない気持ちと少し嬉しい気持ち……良く分からないモヤモヤした気持ちを抱えて学校へ向かった。
あぁ~…せっかく夢で友ちゃんに会えたのに~……やっぱり、寂しいよ。
私は机に顔を伏せた…。
「お前ら~!ホームルーム始めっぞー!!今日はビックニュースがあるぞ!!」
担任のうるさい声で…机から顔を上げた。ビックニュース?
「うちのクラスに転校生が来た!!」
無駄にテンションの高い先生が今日は一段とうるさい…。
…転校生?
「じゃぁ~入って。」
ドアから入ってきた男の子の姿…。
きゃぁぁー!!
女子の声が上がる。
でも…私は…。
「え、…。なんで…ゆ、友くん?」
髪型や髪の色…三年前とは随分違うが…
友くんだと…わかった。
…なんで。
驚きのあまり何も言えなかった。
「小野寺 友志です。東京から来ました。よろしく」
きゃぁ~。「かっこいい~」「ちょータイプだよ!」あちらこちらから女子の黄色い声が上がる。
「女子うるさいぞ~!はぃ。みんな仲良くするよーに!小野寺の席は~、一番後ろな。」
…友くんが戻ってきた…。
状況が認識できず…私はホームルームが終わるまで固まっていた。