イケメン王子の花メイド
――車の中にて。
「ちゃんと話せて良かったな」
「はい!本当に全て棗様のおかげです!」
「大袈裟だ」
くすりと笑う棗様。
……本当ですよ。
私、すごく感謝しています。
棗様の専属メイドになって、私とても幸せです。
「あぁ腹減った。花、帰ったらケーキ作ってくれ」
「なんなりと!」
私はこれからもずっと、棗様に付いていきます。
今度は私が棗様のお役に立ちたいのです。
どうか棗様の幸せのお役に立てる時がきますように。