イケメン王子の花メイド





   *   *   *




その頃、茜は客間のテーブルを綺麗に拭いていた。


そこへ有馬がやって来る。




「あらぁ有馬くん」


「今日は棗様と沢田が出掛けてるらしいな」


「そうなのぉ。花ちゃんの叔母さんとお話ししに行くんですってぇ」




そう言うと、茜はよしと手を叩いて伸びをした。




「お掃除完了!そろそろ昼食のお時間ねぇ」


「社長と棗様の昼食のご用意を済ませたら俺らも休憩するか」


「そうしましょぉ!花ちゃんともお話ししたい!」




また沢田か。と有馬は溜息をつく。



< 145 / 314 >

この作品をシェア

pagetop