イケメン王子の花メイド





「今から書斎に行くから、お茶入れてくれるか」



「かしこまりました!」








私がぺこりと頭を下げると、棗様はポンと私の頭を撫でて書斎へ向かわれた。




……あ、頭が上げられない。


きっと私の顔は真っ赤だ。






最近……棗様は私の頭をよく撫でる。







それが嬉しくて、撫でられる度に私の顔はりんごのように赤くなってしまうのです。




……やっぱり好きだなぁ…。













と、そんな時。







「棗!帰って来たんでしょ?どこにいるの!」








再び嵐のように響子様がカツカツとこちらに向かって廊下を歩いて来た。





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