イケメン王子の花メイド
起き上がった棗様のお姿は、またしても半裸だった。
……でも寝る時に裸になるのって健康にいいって聞くし、きっとそれで半裸なんだろう。
いちいち驚かない驚かない…。
「おはようございます!」
「…はよ」
小さく返事をした棗様は、大きくあくびをした。
…あ、寝癖ついてる。
「もうじき朝食のお時間ですので」
そう言って私は部屋を出ようとドアへ向かう。
とりあえずするべきことは終わった!
早く戻ろう!
「おい、どこ行く気だよ」
「……えっ」
棗様の声に私は立ち止まる。
…何か駄目だった…?
「着替えた服持って行かないのか」
そう言って新しいシャツを着る棗様。
…え、着替えた服ってもしかして…、
すると棗様は何も気に留めずズボンのチャックを下ろし始めた。