イケメン王子の花メイド





起き上がった棗様のお姿は、またしても半裸だった。


……でも寝る時に裸になるのって健康にいいって聞くし、きっとそれで半裸なんだろう。



いちいち驚かない驚かない…。




「おはようございます!」


「…はよ」




小さく返事をした棗様は、大きくあくびをした。


…あ、寝癖ついてる。




「もうじき朝食のお時間ですので」



そう言って私は部屋を出ようとドアへ向かう。


とりあえずするべきことは終わった!

早く戻ろう!




「おい、どこ行く気だよ」


「……えっ」




棗様の声に私は立ち止まる。


…何か駄目だった…?




「着替えた服持って行かないのか」




そう言って新しいシャツを着る棗様。


…え、着替えた服ってもしかして…、


すると棗様は何も気に留めずズボンのチャックを下ろし始めた。




< 25 / 314 >

この作品をシェア

pagetop