イケメン王子の花メイド
「ていうかなんでお菓子作り?」
「花ちゃんが今度一緒にお菓子作りしてくれるのぉ!それで、少しは足手まといにならないようにちょっと練習したくて…」
そこまで言うと、不意に有馬くんはプッと笑い出した。
静かに笑う有馬くんは、とってもクールで綺麗。
「そういう努力家なとこもいいよな」
「え、えへへっ。そうかなぁ?」
「でもそのカスタードは絶望的だけどな」
…ひ、ひどい!
さっきまであんなに優しかったのにぃ!
私はぷうっと頬を膨らませて片付けを始める。
もういいわよっ。
今度花ちゃんにいっぱい教わるんだから!
……花ちゃん、お茶会どうだったのかな。
楽しめてたらいいなぁ。