このドSストーカーを何とかしてください
「璃子何故避ける」
「逆に何故避けちゃ駄目なの」
本当にしつこい。
左手は、鞄持ってるからいいとして右手を死守。
そうだ、ポケットの中に入れちゃえばいいんだ。
いいこと考えたな、璃子!
そう考えたらすぐ行動に移す!
ささっとポケットの中に手を突っ込もうと右手を動かしたが後ろから大きな手が璃子の手を包んだ。
「何ですか、この手は?今すぐ離してください」
ブンブンと手を振ってみるがなかなか離れない。
えっ?何この手?
全然離れないですけど。
「離さない。」
「璃子の手は、冷たいな。」
「俺が暖めてやろうか?」
「手が冷たい人は、心が温かいっと言うしな」
何言ってんだ、このストーカー。
ふざけるのもいい加減にしろ。
「あー何でこんなことになったんだろ。あの時行かなければよかった」
そう。
あの時だ。
あの誘いを受けなければこんなことになっていない。
「こっちを見ろ璃子」