キミが、好きです ~茜色の空の下~
奥から戻ってきた叶多くんは
ピンクの、お店のロゴが入った袋を持っていた。
「え………まさか…」
「はい、プレゼント。
これ、絶対似合うよ」
笑顔で言う叶多くんに
胸のドキドキは治まらない………。
「でも、お金……!」
「だから、『プレゼント』だってば。
ほら、次行くぞ」
いいのかな……?
かなり、高そうだったのに………。
「あ、ありがとうっ!」
ここは、素直に受けとるべきだよね。
……それにしても、嬉しいなーっ。
だって、このスカート
ショーウィンドウに飾ってあったやつだもん。