キミが、好きです ~茜色の空の下~






「は?ケガ…?」



莉歩さん、ケガでもしたのかな………。



「………分かった」



その言葉を最後に、叶多くんは携帯を切った。




「…ごめんな、莉歩がケガしたらしくて……。
帰らなきゃいけねぇんだけど…」


「大丈夫。速く、莉歩さんのところに行きなよ?」




「……じゃあ、駅で待っててな?」



叶多くんは走り去った。



だったら、駅まで一緒に行きたかったけどなー…。





仕方ない。











莉歩さんを守るのは、






叶多くんしかいないんだから。






















< 105 / 260 >

この作品をシェア

pagetop