キミが、好きです ~茜色の空の下~
「…叶多!
アンタは、莉歩ちゃんを守らなきゃなのよ?
彼女よりも、莉歩ちゃんが優先でしょ!?」
ほら、おばさんはあたしの予想通りだ。
あーぁ、これじゃ
本当の悪者じゃんか……。
「…っ…、分かったよ。
莉歩を優先するよ…」
そして、叶多も
最後は…………あたしを見てくれる。
そうだよね……?
叶多は、あたしのモノ。
叶多は、あたしの大切な人。
これからの人生に、
なくてはならない人…――――――。
だから……
いつかは、あたしを見てくれるかな?