キミが、好きです ~茜色の空の下~






その中に、見覚えのある人が見えた。












………莉歩さん。




不意に、莉歩さんと視線が交わった。




莉歩さんはその人混みから抜けて



あたしに近づいてきた。





「……こころちゃん、ちょっといいかな」



「あ……、うん」



脳裏に、西森くんが言った言葉が浮かぶ。


『莉歩、吉岡に宣戦布告してんだよ』


……確かに、莉歩さんの顔は強ばっている。

















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