キミが、好きです ~茜色の空の下~




――――……


「ただいま」


家の中の空気は、


なぜか重々しく感じる。





「叶多、ちょっと来なさい」


いつもは、俺よりあとくらいに帰ってくる母さん。


今日は、少し早い。





リビングには、

暗い顔で俯いて座っている莉歩。



「…どうした?」


俺は、莉歩の隣に座り


母さんは俺の目の前に座った。






「……急な話なのよ…。1ヶ月後に―――――――――――――――――――」
















< 139 / 260 >

この作品をシェア

pagetop