キミが、好きです ~茜色の空の下~




+++こころside+++




うぅ~、寒い……。



「ほら、こころ。
早く行きなさいよ!」



寒くて、ストーブの前から動けない。



でも、ママに促されるまま


玄関まで来た。




「行ってきまーす!!」



――――ガチャ。



ドアを開けると、


思わずのけ反りそうだった。



「えっ…なんで、叶多くん……」


赤い鼻を隠すように


マフラーをぐるぐる巻きにして


立っていた叶多くん。










< 143 / 260 >

この作品をシェア

pagetop