キミが、好きです ~茜色の空の下~
―――………
昼休み。
いつも通りあたしと美咲は、
向かい合ってお弁当を食べている。
「一ノ瀬さーん!!」
教室の後ろから響く、
刺々しい声。
その声の人も、
ギャル系の刺々しいような女の先輩。
目の前にいる美咲は、
急に表情が暗くなった。
「……美咲、あたし行ってこようか?」
「ううん、大丈夫だよぉ!」
笑顔をつくっているけど、
すごく悲しそうな顔…………。
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