キミが、好きです ~茜色の空の下~





「はぁっ…はぁ……」


―――乱れた呼吸を整えながら、


体育館の壁づたいにゆっくり歩く。





「―――!」


壁の終わりを曲がると、体育館裏で。



こっそり見てみると、


言葉がでないほど驚いた。





壁に寄り掛かっている美咲の、左頬が赤い。




……殴られたのかな…?




すると、美咲の目の前にいる先輩が、


右手を振り上げた。







どうしよ……また、殴られちゃうんじゃ……。










< 152 / 260 >

この作品をシェア

pagetop