キミが、好きです ~茜色の空の下~
「…そっか、嬉しい」
《本当ー?
あっ、おねーちゃん。はい、交代》
《もしもし?》
電話の向こうで、
ゆめちゃんからこころに
代わったのが分かった。
「大丈夫か?無理してねぇ?」
《あははっ、大丈夫。
ゆめってば思ったより元気でさー》
「それはそれで、良かったな。
なー……明日、空いてる?」
《明日?
確か……授業って午前中だけだよね?大丈夫だよ!》
これからは毎日……
1分でも1秒でも
こころの側にいられるのなら、
時間を無駄にはしない。
最後の最後まで。
キミを想うって決めたから…―――――。