キミが、好きです ~茜色の空の下~
「こころ………。
いきなりなんだけど。
――――キス、していい?」
「……へっ…!?」
突然のことと言うか、
心を読まれた気がして、
変な声をあげてしまった。
「……いいよ…?」
前振りをされちゃうのは、
よけい緊張しちゃう……。
ただでさえキスは緊張するのになー………。
あたしは、静かに目を閉じた。
暗闇の中、
聞こえるのは
波の音と、あたしのバクバクいってる
心臓の音だけ…――――――――。