キミが、好きです ~茜色の空の下~
そのキスには
お互いの“愛”というようなモノを感じた。
「……こころ……好きだよ」
唇が離されると、
叶多くんは呟いた。
「もう……!
あ、あたしも……好きだよ……?」
そう言うと、
叶多くんの表情が悲しくなった気がした。
「……叶多くん?」
「ん?」
泣きそうな顔のキミ。
どうして、そんな顔するの―――――?
もう……このときに、
叶多くんとあたしの恋は
もうそろそろで終わりだと、
物語っていたんだ。