キミが、好きです ~茜色の空の下~









□□□□□




いつもならいるハズの朝。




あたしは、ただただ空席を見つめた。




そして、意を決して




「に、西森くん……叶多くんは?」



自分の席でスマホをいじっていた西森くんに声を掛けた。



「……叶多は………もう、いないよ」




いない、ってどういうこと?




それに、昨日送ったメールは返事はなくて




代わりに返ってきたのは【error】(エラ-)と書かれたメール。






「叶多くん…メアド変えたの?」




西森くんは、あたしの質問に答えてくれなくて



首を振るばかりだった。








そんな時、教室には先生が入ってきた。






「出席取るぞー。
あ、その前にみんなも知ってるだろうけど、南は今日から学校には来ない」








……………え?



























叶多くんは、学校に来ない……?













< 213 / 260 >

この作品をシェア

pagetop