キミが、好きです ~茜色の空の下~
胸がものすごく痛いよ……。
ズキン、ズキンって。
もう、これがドキンに変わらないのかな?
叶多くん…――――っ。
何でも一生懸命な姿。
太陽みたいなキラキラな笑顔。
いつも助けてくれて、ヒーローみたいで。
あたしを『好き』と言ってくれた叶多くん……。
会いたいよ………。
今、どこにいるの?
お願い、また笑顔を見せてよ。
「…うぅ……っく……叶多…く……っ」
読んでも届かない名前を、
声が枯れるまで呼び続ける。
だから…――――返事してよ。
大好きな笑顔で、返事してよ…―――っ。