キミが、好きです ~茜色の空の下~








507号室の前に着いて、




ネームプレートを確認した。


【507:南 莉歩】




「………え…?」




こんな偶然………っ。




神様はヒドイよね。








――――コンコン。


「はーい」




あの頃とは変わらない、可愛い声。




―――ガラッ。



「…失礼します。
南さん、コレはリハビリの日程表です。
目を通しておいてくださいね?」




泣かずに、笑顔で。




泣いちゃ、ダメなんだ…………………。







「………こころちゃん?」



「…っ…。久しぶりだね………莉歩ちゃん……っ」












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