キミが、好きです ~茜色の空の下~





□□□□□



三年後………。







「わぁ~、かなり変わったね」



車イスに乗りながら、


莉歩は街を見渡す。






「……本当だな。
あ。俺らん家、建て変わってる」



俺らが住んでいた家は、


生まれ変わっていた。





「なんか、ちょっぴり……悲しいね」


「……だな。
そろそろ、行くか」




10年振りに、ここに戻ってきた。





こころと……会う確率は高いと思うんだ。





会いたいか?
…………会いたくない。












会うと、決めた気持ちが………


揺らぎそうな気がするからだ。














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