キミが、好きです ~茜色の空の下~
――――…………
話をしたあと、
こころは今までにないくらい笑顔だった。
――思った通りだった。
俺の中でリセットして、
リスタートしていた時間。
だけど………こころの中では
止まっていたんだな……………。
でも、あの頃みたいに“こども”じゃなくて
ちゃんと“おとな”になっていた。
一人称は『私』に変わっていたし。
昔の面影を探すのは、難しかった。
だけど。そうなるときまで、
こころは俺のことを想っていてくれたんだな………。
――――――――あのとき、ちゃんと言ってれば。
そして、こころの気持ちを聞いていたら…―――――――。