キミが、好きです ~茜色の空の下~
「あたしも……もっとこころちゃんと仲良くなりたい」
「本当ー?嬉しいっ」
そんな笑顔を見ると、
胸が痛いよ。
「……ごめんね…」
「ん?何が?」
こころちゃんはニコニコしながら首を傾げた。
そんなこころちゃんを見るのが辛くて
あたしは快晴の空を見た。
「……こころちゃんから…叶多を奪ったこと。
だからかな?……バチが当たったんだ」
有言実行しちゃったから、
あたしは……歩けなくなったんだ。
こころちゃんを傷つけた代償に足が……。
「違うよ、莉歩ちゃん!
私は……そんな風に、思ってないよ?
だって、莉歩ちゃんは奪ってないもん。
選んだのは、叶多くん。
運命だったんだよ、これは………」