キミが、好きです ~茜色の空の下~
「……南くんの方が、タイプかも」
「えっ!?」
ヤバ………、
つい声に出しちゃったよ……。
でもさ、爽やかな南くんの方がいいと思う。
実際、性格も透き通るように爽やかだし……。
「ココ、南くん好きなの!?」
もー、美咲はすぐに恋愛の方にもっていくんだから。
わたしはチラッと南くんをみた。
南くんの髪色は黒で…いつも無造作にセットしている。
鼻筋も通ってるし……。
確かに、タイプではあるけど。
「好きでは、ないから」
あたしが、吐き捨てるように言うと、
美咲はガックリと肩をおとした。
「なんで、美咲ショック受けてるの……?」
「ココにやっと……やっと………」