キミが、好きです ~茜色の空の下~
「んじゃ、俺『こころ』って呼ぶなー。
じゃー俺、係りの仕事してくるわー。
じゃあな、こころ、一ノ瀬」
好きな人に……
南くんに、『こころ』って呼ばれたら
その名前が、特別になった気がするよ。
「んふふっ……良かったね、ココ!」
神様が、あたしに自信をつけさせようと
するのかな?
「美咲ぃ……。
嬉しすぎて、あたしどうすればいいか……分かんないよぉ……」
好きな人が呼ぶ名前は、
きっと自信を持たせる
魔法みたいなモノなんだ………。
きっと、本人は気づいてないんだ。
そういうことが、
あたしを…………ドキドキさせることを。