キミが、好きです ~茜色の空の下~
「こーこーろっ!」
えぇ…!?
「…え。ちょっ……」
腕が後ろに引っ張られるから、
思わず後ろにのけぞった。
「わっ……」
――――トサッ……。
後ろに倒れそうだったのに、
気づいたら、人の腕の中。
「こころ、悪ぃ……っ。
受け止めようとしたら……」
「…へ?
あっ。……南くん」
暑いからかな?
少し頬が赤い南くん。
ってか……普通に、
『こころ』って呼ぶし……っ。
「ったく……こころのバーカ……っ」
頭をポリポリ掻きながら呟いた。
あたし……何かしたっけ?