キミが、好きです ~茜色の空の下~
―――――…………
「…んん………」
視界に映ったのは、
白い天井。
薬品のような独特な香り………。
―――――保健室。
起き上がってみると、
白いシーツには
茜色の光が差し込んでいた。
嘘……夕方…!?
なんで………?
―――シャッ。
「こころ、目覚めた…?」
カーテンを開けて入ってきたのは、
体育着は汚れて、
いつもはキチンとした髪型はボサボサで、
息切れをした……叶多くんだった。