キミが、好きです ~茜色の空の下~
「…ふぇ……っ…叶多ぁ………好き………好きだよぉ……っ」
きっと届くことのない、
あたしの気持ち。
叶多が選ぶなら、
幸せになってほしいんだ。
幼なじみで、大切なキミへ。
………幸せになってね。
あたしは、無理そうだから。
叶多は、幸せになってね……………。
―――――なんて思いたいけど、
あたしは……そんなこと、無理だ。
叶多は………あたしのモノなんだよ。
奪わないで。
叶多がいなきゃ……生きていけない。