キミが、好きです ~茜色の空の下~
そして、もう一度リビングに戻った。
いつの間にか、
ゆめと叶多くんは、仲良くなっている。
「叶多くん、お待たせ。ゆめ、準備できた?」
両親が共働きの家は、
土、日に仕事が入っていると
ゆめは学童に行くことになっている。
「準備できたよーっ」
駅に行く途中に
学童はあるから、今日は送るんだ。
「ゆめ、叶多くんと手繋いで行くー」
「ははっ、いーよ」
ゆめは、小1のくせに
……かなり、ませている。
あたしを敵対視してるかのように。
さすがに、妹には妬かないけどね。