神に一番近い男

ゆき子　「先生、おもしろいですね。今日はどこへいくのですか。」
たかし　「そうだな。遊園地でも行こう。」
ゆき子　「えー遊園地。遊園地なんてもう、何年も行ったことない。」
たかし　「よし、それじゃ思いっきり遊ぼう。いや、単語帳も覚えること。」
ゆき子が笑う。遊園地に着き、二人が楽しそうに乗り物に乗ったりご飯を食べるシーンが映る。そして、二人は、車に戻り車が走りだす。たかしが、運転しながら
たかし　「そうだ。帰りに銀座に寄って行こう。
ゆき子　「銀座？」
たかし　「そう、銀座。」
二人が銀座の町を歩いている。
ゆき子　「先生、どこ行くの。」
たかし　「ここだ。」と止まる。
ゆき子　「何。」
たかし　「先週、誕生日だったんだって。先生が似合う服かってあげる。」
ゆき子　「本当、うれしい。」
二人は、服を買い、たかしは両手いっぱい持って歩いている。ゆき子が楽しそうにたかしに話しかける。その時、ゆうこが前から歩いてきて目が合いすれ違う。それから、車がゆき子の家に着き、二人は、外に出る。
ゆき子　「今日は、とても楽しかった。ありがとう。」
たかし　「帰ったら単語帳覚えておけよ。」
ゆき子　「大丈夫」と笑う。
たかし　「それじゃ。」
ゆき子　「バイバイ。」
そして、一ヶ月の日々が過ぎ、たかしとゆき子が勉強している。
たかし　「それじゃ、この問題解いておいて。」と言い立ち上がる。
ゆき子　「どこ行くの。」
たかし　「トイレ。」と言い、一階に降り、山田（母）と会う。
たかし　「お母さん、ゆき子さんはもう大丈夫です。今日で、家庭教師は終わりにします
　　　　　す。」
山田　「本当ですか」
たかし　「俺は天才占い師ですよ。俺が言っているんだから大丈夫。」
山田　「ありがとうございます。本当にゆき子が最近、明るく元気になりました。」
たかし　「今日は、これでゆき子さんと出かけてきます。」
山田　「はい、わかりました。」
たかしが部屋に戻り、問題の採点をする。
たかし　「よし、すごいぞ。１００点だ。」
ゆき子　「ここ間違ってますよ。甘いんだから。」
たかし　「よし、じゃ、今からまた課外授業にしよう。」