僕とキミの想い
会ったこともないあなたと
僕はあの日、一人の女の子と出会った。そして、まだ会ったこともないキミに恋をした。
「なぁなぁ沢村、この子なんてどうだ?」
沢村は携帯の画面をのぞきこんだ。
「めっちゃいいじゃん。俺が連絡するから教えてくれ。」
「ほらこれみて自分でやれよ。おまえほんとにネットで出会いなんか探してるのか?やめとけって。」
携帯を受け取りながら沢村はバカにしたように、
「金城、そんなに真面目でどうすんだよ。ただ暇つぶしの相手探してんだから出会いなんてなんでもいいって。」
仕方ないと言ったような表情で金城は言った。
「まぁ、おまえがそれでいいならいいけどさぁ。ところでどこの子?」
「ん?えぇーーーー」
沢村は金城の携帯を見て驚いた。
金城は沢村が持っている自分の携帯を覗いた。
「名古屋じゃねえかよ。おまえほんとにいいの?」
もう一度確認するかのように金城が聞いた。
「うーん、まぁでもメールするくらいだしいいや。それになかなか可愛いし。」
「顔かよ(笑)」
あきれた顔で言った。
「顔しかわかんねぇんだから仕方ないだろ。」
沢村は少しムキになった。
「俺は明日朝練だからもう寝るわ。携帯もういいだろ?」
「おぉ、ありがとな。」
携帯を金城にわたした。
「おまえも朝練なんだから早く寝とけ。んじゃあ、おやすみ。」
「おやすみ。」
沢村も金城も自分のベッドへと入っていった。
沢村と金城は同じ大学の野球部で寮生活を送っている。
同じ部屋で生活していくうちに、二人は親友になっていった。
「んーなんて送ろう。」
初めて送る文に悩んでいた。
意外と苦手なのだ。
「あぁーほんとどうしよ。」
送るまでが本当に長かった。
「初めまして。東京に住んでる大2です。よろしくねー」
やっと送った。
「ありきたりだけど、シンプル イズ ベスト ってことでこれでいいや。」
ポジティブであった。
「ブブッ」
携帯がなった。
「きたーー」
テンションが上がりながらメールを開いた。」
「初めまして。名古屋に住んでる高3です。みなみって呼んでください。仲良くしてくださいねー」
こうして、二人は出会った。
このあと、恋が始まるとはまだ二人とも気づいてはいなかった。
「沢村集中せんかー!」
「すいません。」
コーチの声がグラウンドに響いた。
「お前もしかしてあの子とずっとメールしてたのか?」
金城が近づいてきた。
「なかなかやめられなくて、ハハハ」
金城の言葉に笑ってごまかすしかなかった。
「コーチ今日機嫌悪いんだから、気ぬいてるとやられるぞ。」
「あぁ、わりぃな。」
沢村達のコーチは機嫌によって態度が変わるため、皆やっかいだと思っていた。
「おーい、沢村ー」
前を歩いている沢村を見つけて金城が走ってきた。
「どうした?」
「午前で練習終わったし服でも買いに行かね?」
「なぁなぁ沢村、この子なんてどうだ?」
沢村は携帯の画面をのぞきこんだ。
「めっちゃいいじゃん。俺が連絡するから教えてくれ。」
「ほらこれみて自分でやれよ。おまえほんとにネットで出会いなんか探してるのか?やめとけって。」
携帯を受け取りながら沢村はバカにしたように、
「金城、そんなに真面目でどうすんだよ。ただ暇つぶしの相手探してんだから出会いなんてなんでもいいって。」
仕方ないと言ったような表情で金城は言った。
「まぁ、おまえがそれでいいならいいけどさぁ。ところでどこの子?」
「ん?えぇーーーー」
沢村は金城の携帯を見て驚いた。
金城は沢村が持っている自分の携帯を覗いた。
「名古屋じゃねえかよ。おまえほんとにいいの?」
もう一度確認するかのように金城が聞いた。
「うーん、まぁでもメールするくらいだしいいや。それになかなか可愛いし。」
「顔かよ(笑)」
あきれた顔で言った。
「顔しかわかんねぇんだから仕方ないだろ。」
沢村は少しムキになった。
「俺は明日朝練だからもう寝るわ。携帯もういいだろ?」
「おぉ、ありがとな。」
携帯を金城にわたした。
「おまえも朝練なんだから早く寝とけ。んじゃあ、おやすみ。」
「おやすみ。」
沢村も金城も自分のベッドへと入っていった。
沢村と金城は同じ大学の野球部で寮生活を送っている。
同じ部屋で生活していくうちに、二人は親友になっていった。
「んーなんて送ろう。」
初めて送る文に悩んでいた。
意外と苦手なのだ。
「あぁーほんとどうしよ。」
送るまでが本当に長かった。
「初めまして。東京に住んでる大2です。よろしくねー」
やっと送った。
「ありきたりだけど、シンプル イズ ベスト ってことでこれでいいや。」
ポジティブであった。
「ブブッ」
携帯がなった。
「きたーー」
テンションが上がりながらメールを開いた。」
「初めまして。名古屋に住んでる高3です。みなみって呼んでください。仲良くしてくださいねー」
こうして、二人は出会った。
このあと、恋が始まるとはまだ二人とも気づいてはいなかった。
「沢村集中せんかー!」
「すいません。」
コーチの声がグラウンドに響いた。
「お前もしかしてあの子とずっとメールしてたのか?」
金城が近づいてきた。
「なかなかやめられなくて、ハハハ」
金城の言葉に笑ってごまかすしかなかった。
「コーチ今日機嫌悪いんだから、気ぬいてるとやられるぞ。」
「あぁ、わりぃな。」
沢村達のコーチは機嫌によって態度が変わるため、皆やっかいだと思っていた。
「おーい、沢村ー」
前を歩いている沢村を見つけて金城が走ってきた。
「どうした?」
「午前で練習終わったし服でも買いに行かね?」