ナナイロのキセキ
未来へ続く道
新しい週がはじまり、4日が経った。

亮一さんと、いままで通りに戻ったような気もするけれど。

「次にいつ会うか」という話題には、結局お互い触れていない。

きっと、私が「会いたい」と言えば、亮一さんは明日にでも飛んできてくれる。

そして私も。

次に亮一さんが「明日行く」と言ってくれたら、今度は素直にうなずけるかもしれない、うなずこう、そう、考えている。

けれど。

口に出して、もし気まずくなってしまったら。

それが怖くて、きっと、お互いに言い出せないでいるのだと思う。



もやもやした気持ちを抱えながら、職場へ向かう。

お店のドアを開けると、待ち構えていたように店長が私のもとへやってきた。

「おはよう、牧野さん。」

「おはようございます。」

「ねえ、今日、お昼買ってきちゃった?」

「はい。・・・あ、でも、コンビニのパンなので、明日にもまわせますけど・・・。

何かあるんですか?」

「うん。おごるからさ、一緒にランチに行かない?」

「えっ?あ、は、はい・・・。」

突然の誘いに、私は戸惑いを隠せず、驚きの態度を示してしまう。

店長は、そんな様子は気にもせず、にこっと笑うと私の肩に手を置いた。


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