ナナイロのキセキ
チャペルを出ると、赤い絨毯の小道が、私たちを迎えてくれた。

その両脇には、私たちを支えてくれた、両親や友達や、大切なひとたちがいてくれる。

私たちは手をつなぎ、赤い小道を歩き出す。

「おめでとう!」といういくつもの言葉とともに、色とりどりの花びらが舞い降りる。

私たちの身体に降り注ぐ、祝福のシャワー。

その道を歩き終え、私たちは振り返る。

そこには。

大切な人たちの、笑顔と拍手。

祝福の声。

ここにいる全ての人たちが、私たちを支えてくれた。

お礼なんて、言葉じゃ伝えきれない。

けれど。

それでも伝わるようにと願いながら、私は感謝を込めて頭を下げる。








< 259 / 261 >

この作品をシェア

pagetop