ナナイロのキセキ
息を整えたつもりだったのに、最後の小走りがいけなかったのか、
思っていたよりも乱れた呼吸で声をかけてしまった。
(うわあ・・・!なんでこんなに息切らしてるんだろ。恥ずかしい・・・。)
両手で口を覆いながら、必死で呼吸を整えていると、ふわっと、頭の上に大きな手がのせられた。
(わっ・・・!)
ドキン、と、心臓が大きく音をたてる。
「大丈夫?そんなに急がなくてもよかったのに。・・・顔も真っ赤。」
やさしい口調で言いながら、坂下さんは私の顔を覗き込む。
声に応えるように、ちらりと顔を見上げると、思いっきり目が合ってしまった。
(・・・!!)
私はすぐに目をそらし、顔を下に向けてしまった。
胸のドキドキと呼吸の荒さで、ますます気持ちは落ち着かなくなる。
「・・・・・・。」
なにか話そうと思うのに、頭の中が混乱していて、なかなかうまく言葉が出ない。
「遅れるってメールくれてもいいし。オレはいくらでも待てるから。」
坂下さんは、私の頭をポンポンと軽くたたくと、少し困ったような笑顔でそう言った。
「はい・・・。」
思っていたよりも乱れた呼吸で声をかけてしまった。
(うわあ・・・!なんでこんなに息切らしてるんだろ。恥ずかしい・・・。)
両手で口を覆いながら、必死で呼吸を整えていると、ふわっと、頭の上に大きな手がのせられた。
(わっ・・・!)
ドキン、と、心臓が大きく音をたてる。
「大丈夫?そんなに急がなくてもよかったのに。・・・顔も真っ赤。」
やさしい口調で言いながら、坂下さんは私の顔を覗き込む。
声に応えるように、ちらりと顔を見上げると、思いっきり目が合ってしまった。
(・・・!!)
私はすぐに目をそらし、顔を下に向けてしまった。
胸のドキドキと呼吸の荒さで、ますます気持ちは落ち着かなくなる。
「・・・・・・。」
なにか話そうと思うのに、頭の中が混乱していて、なかなかうまく言葉が出ない。
「遅れるってメールくれてもいいし。オレはいくらでも待てるから。」
坂下さんは、私の頭をポンポンと軽くたたくと、少し困ったような笑顔でそう言った。
「はい・・・。」